空間を有効活用できる夢のスペースとして人気が高いロフトですが、その計画や設計において、見落としがちな「落とし穴」が存在します。憧れだけでリフォームを進めてしまうと、完成後に使い勝手の悪さや不便さを感じ、結局は使われない物置になってしまうことも。そうした失敗を避けるために、ロフトリフォームで起こりがちな意外な問題点と、その具体的な対策について事前に知っておくことが重要です。まず、多くの人が直面するのが「物の上げ下ろしの手間」です。特に、昇降手段をはしごにした場合、この問題は顕著になります。布団や収納ケース、掃除機といった、かさばる物や重い物を運ぶのは、想像以上に大変で危険を伴います。結果として、一度ロフトに上げた物を下ろすのが億劫になり、使わない物を溜め込むだけの空間になりがちです。対策としては、ロフトの主な用途を計画段階で明確にし、大きな物の出し入れが頻繁に発生するようなら、多少スペースをとっても固定階段を設置することを検討すべきです。また、ロフトに置く物は、小さく軽いものに限定するといった、使い方のルールをあらかじめ決めておくことも有効です。次に、見過ごされやすいのが「掃除の大変さ」です。ロフトは天井が低く、隅々まで掃除機をかけるのが難しい場合があります。また、ロフトで発生した埃は、階下の部屋へと舞い落ちてくることも。対策としては、ロフトに置く物を最小限にし、掃除がしやすいようにシンプルなレイアウトを心がけることが大切です。ハンディタイプの掃除機をロフト専用に一台置いておくと、こまめに掃除する習慣がつきやすくなります。さらに、ロフトの手すりのデザインを、埃が溜まりにくいシンプルな形状にするなどの工夫も効果的です。また、「音の響きやすさ」も意外な落とし穴です。ロフトは階下の部屋と空間が繋がっているため、ロフトでの足音や話し声は、想像以上に階下へ響きます。逆に、階下のリビングのテレビの音などがロフトにいても聞こえてくるため、書斎など集中したい空間として使う場合には、ストレスを感じることもあります。対策としては、床に厚手のラグやカーペットを敷くことで、ある程度の足音を吸収することができます。完全なプライバシーを求めるのであれば、ロフトを壁で仕切るなどの設計上の工夫が必要になります。