「和室を洋室にしたいけど、業者に頼むと費用が高い…」そんな悩みを持つDIY好きの方に、ぜひ挑戦していただきたいのが、自分の手で行う「畳からクッションフロアへ」のリフォームです。時間と労力はかかりますが、コストを大幅に節約できるだけでなく、自分の手で空間を創り上げる達成感は格別です。正しい手順とコツさえ押さえれば、初心者でも美しい仕上がりを目指せます。まず、準備する道具は、クッションフロア本体、カッターナイフ、大きな定規(地ベラ)、そして接着剤または専用両面テープです。そして、このリフォームで最も重要なのが、畳を剥がした後の「下地作り」です。そのための根太(角材)や構造用合板、ビスなども用意しましょう。作業は、まず部屋の畳をすべて撤去することから始まります。畳を運び出すと、その下に床板(荒床)が現れます。ここからが最重要工程です。畳の厚さは約5〜6cm、対してクッションフロアは約2mm、その下に敷く合板が約12mm。この大きな厚みの差を埋め、隣の部屋との段差をなくすために、床の高さを調整する下地工事が必須となります。荒床の上に、角材(根太)を格子状に組んで固定し、その上に構造用合板をビスでしっかりと張り付け、平らで頑丈な下地を作ります。この下地作りの精度が、リフォーム全体の成功を左右すると言っても過言ではありません。下地が完成したら、いよいよクッションフロアの施工です。まず、部屋の形に合わせてクッションフロアを仮敷きし、壁際などは少し大きめにカットします。その後、床の半分をめくり、接着剤を塗るか、両面テープを貼って、空気を抜きながら慎重に貼り付けていきます。最後に、壁際の余分な部分をカッターと地ベラを使ってきれいに切り落とせば完成です。確かに簡単な作業ではありませんが、丁寧な下地作りを心がければ、あなたの手で、使いづらかった和室が理想の洋室へと生まれ変わるはずです。
DIY初心者でもできる!畳からクッションフロアへの完全リフォームガイド